見つめないで勉強しなさい! ~一途なチャラ男くんに愛されました~
それをきっかけに、ドキドキドキドキ、心臓が弾けそうに高鳴って、身体が蒸発しそうに熱くなる。





そんな私をじっと見つめながら、やがて多希はゆっくりと離れて、くすり、と笑った。




「やっぱ、ちょっと熱いね」




多希はおもむろに立ち上がると、「ちょっと待っててね」と台所にむかった。


すぐに戻ってきた手には、小皿があった。




「食べなよ。冷えてるから」




スイカだった。
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