見つめないで勉強しなさい! ~一途なチャラ男くんに愛されました~



「別にすごくなんかないよ。現にこうして倒れちゃって、みんなに心配かけてるし。それに、子どもたちの笑顔を見たり、商店街の人たちからお礼を言われたりすると、こっちも元気をもらえる気がするの。役に立っているのかなって実感すると、明日も頑張ろうって思えるんだよ」


シャープペンをおくと、多希はうん、と大きくうなづいた。


「やっぱすげぇよ先生は。自分の目標叶えて、人のためにもがんばって。こんな高三の半ばになって目標決めた俺とは大違いだよ」
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