見つめないで勉強しなさい! ~一途なチャラ男くんに愛されました~
って、言うけど。
テーブルの上にたくさん広がっている参考書。
付箋がたくさんついたそれには、アンダーラインがきちんとひいてあってメモ書きもチラチラ。
ちゃんと勉強しているんだな、ってよく伝わってくる。
多希が第一志望に受かるかは五分五分の確率。
でも教えたことはちゃんと覚えてくれるし、一日一日、少しずつだけど成果が出ているのは分かる。
始めたのが遅くたって、一生懸命がんばっていることは違いない。
そう。
多希の決意は本物。
頑張りは真剣そのものなんだ。