wanpachi
松木くんを見ると…

私がここにいるのは何かの間違いだという顔で、小さく呟いた。

「随応寺…なんでこのホテルの、この部屋にいるんだ?」

「松木くんこそ」

我ながら、可愛いげのない返事をしたなと思う。

それに対して松木くんは、

「こ、これはその…ば、罰ゲームな!その…沖布目とかから言われて…」

って言ってたけど、表情を見る限り真っ赤な嘘だと分かった。

嘘を言われたなら嘘で返さないと不公平たって感じたけど、やめた。

本当のことを言う。

あとから面倒くさいことになるのは避けたいし。

「私は、お金が必要なだけ」

言うことは言い切った。

あとは秘密にしてもらうようにすれば…



「はあ?そんな理由で体売るのかよ」

怖い。

「どんなバイトしてようと私の勝手でしょ?」

怖い。

「随応寺の勝手じゃねーよ。おっさんとか本番せがんできたらどうすんだよ」

怖い。

「私に限ってそんなことないから」
< 3 / 3 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

もう一度。再び。
ぴろぁ/著

総文字数/1,240

恋愛(その他)5ページ

表紙を見る
タブンネ・ワールド・トワラーズ
ぴろぁ/著

総文字数/830

青春・友情5ページ

表紙を見る
ワカラナイ。
ぴろぁ/著

総文字数/931

ファンタジー4ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop