ただの幼なじみじゃいられない!
涙が出る寸前だったんだけど。
突然のことすぎて、涙が引っ込んでしまった。
今あたしの目の前には、白い壁…天井と、爽太の綺麗な顔…が見える。
自分の両手首は、爽太の大きな手に掴まれている。
背中の感触は、ふかふかのベッドだ…。
この状況を理解するのに…少し時間が掛かったんだけど。
頭を整理して…やっと理解すると、今自分の置かれている状況がわかって。
って…へっ!?
あたし…爽太に押し倒されてる?!
ななな、なんで、どうして?!