ただの幼なじみじゃいられない!
ま、まって?
どういうことなの…?!
あたしは心の中で慌てて、爽太の目をじっと見つめた。
爽太の顔はなんだか悲しげで、瞳がゆらゆらと揺れていて。
ただでさえ整っている爽太の顔が目の前にいるなんて…心臓持たないよ…!
拘束されている手で抵抗してみるけど、びくともしない。
男の子の力…だ。
なぜか心臓はどきどきしてる。
「…っそう…た「…俺にしろよ。」
やっとの声で振り絞ったあたしの声を遮って、爽太がどこか苦しそうに声を発した。