ただの幼なじみじゃいられない!
鈍感なお姫様、か…。
咲にぴったりだわ、それ。
モヤモヤと、ティアラとドレスを身につけた咲が頭の中に思い浮かんだ。
うわ、かわい。
…じゃないだろ、俺。
「はあ…。」
「ま、でも俺これでも応援してっからさ!あの軽かった爽太にかわいい純粋な彼女できんの大歓迎だし!」
雄哉は、頬杖をついてた手で俺の背中をバシバシ叩いた。
まだ咲が俺の彼女になれるか、なんてわかんないけど…。
つーか、その前に咲との仲を修復しなければ…。
自業自得だけど、さ…。
どうすればいいんだよ。
…やっぱり、俺から頼んで会ってもらって、謝るしかない、よな。
解決策は、最初からひとつだけ。
なんとかしてそれを実行しろ、俺。