ただの幼なじみじゃいられない!
思わせぶりな態度とっておいて…なんかムカつく。
とことん、自分の気持ちにまで鈍感だよな。
…まあ、咲のそんなところも含めて、全部好きなんだけどさ。
俺が、それを素直に言葉にできればいいのに。
「もーっ、爽太、力強い〜…。」
眉を下げておでこをさすってる咲が、やっぱりかわいくて愛おしい。
ああ俺って…どんだけ咲が好きなんだよ。
ベタ惚れみたいだ。
咲も少しは…本人には自覚がないにしても、前よりは俺のことを意識してくれてるんだろうか。
まだヒロと咲が付き合ってて、俺が女狩ってた頃は、たまに会うだけで変態呼ばわりだったな…。
まあ、当たり前か…。