ただの幼なじみじゃいられない!
6th Story*幼なじみとふたりで
*咲side*
「あっつーい!!」
「…咲、うるせぇ。」
7月初旬。
あたしは相変わらず、爽太と毎日登下校している。
昔も毎日一緒に学校に通っていたし、なんだか違和感なくなっちゃった。って感じかな。
以前感じた胸のドキドキも、最近はそこまで感じなくなった。気がする。
あれは、なんだったのかな…。
「じゃあね、爽太。また明日ね。」
「おう。また明日。」
いつもどおりあたしの家の門の前で爽太に別れを告げ手を振り、それぞれの家に帰る。