ただの幼なじみじゃいられない!



明日は土曜日だから学校もないし、特に予定もない。


暇だなあ。


明日は1人で、家でのんびりしてようかな。


それか部屋の片付けとか、久しぶりにお菓子作りをするのもいいかも。


と、考えていたそのとき。



「そうだ咲っ、明日からお母さんたちが家を空ける間、爽太くん家にお世話になりなさいね♩」



…はい?


お母様…今なんておっしゃいました?


あたしは耳に手を当て、お母さんの方に上半身を近づけた。



「咲が来ることはもう、万里子から爽太くんに伝えあるはずだから♩」



…う、うそおおおおおおおっ!!


万里子さんは、爽太のお母さん。


爽太はお母さん似で、大きな目に長いまつ毛はお母さん譲りで…。


爽太のお母さんは性格も明るくて優しくて、すごーく美人さんで。


…って、そうじゃなくて。


< 153 / 267 >

この作品をシェア

pagetop