ただの幼なじみじゃいられない!
そういったあとに、お母さんは“まあでも、爽太くんなら安心でしょ?♡”と嬉しそうに付け足してきた。
…お母さんは、安心かもしれないけど!!!
爽太とふたりきりなんて…小さい頃以来だし…!
あたしは頭を抱えた。
けど、お母さんはなぜかその動作にあたしが喜んでいると勘違いしたらしくて。
にこりと笑いながら再び鼻歌を歌って畳んだ洗濯物を片付けに行ってしまった。
もう、お母さんの誤解もこればかりは迷惑だよぉ…。
あたし…爽太が好きなわけじゃ、ないもん…。
そのときは、必死にそうやって自分に言い聞かせた。