ただの幼なじみじゃいられない!



髪や指先から水がぽたぽた落ちるのを感じながら、しばらく突っ立っていた。


…小さい頃はそりゃ、咲と一緒に風呂に入ったことは何度もあるけど。


本当に小さい頃だし、もうほとんど記憶にない。


そんで、今は絶対そんなことできないし。


もう、俺らは高校生なわけで…。


いくら幼なじみとはいえ、気まずいよなあ…。


リビングに戻りにくい…。


でも、咲が風呂入るの待ってるから出ねぇとな。


ハンガーにかかったバスタオルをとって、体を拭いてTシャツと短パンに着替えた。


そして洗面所でドライヤーで髪を乾かして、リビングと戻った。


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