ただの幼なじみじゃいられない!



リビングには、ソファでクッションを抱えながらテレビをじーっと見ている咲がいる。


入ってきた俺に気がついた咲は、リビングの入り口に振り向いた。



「そっ、爽太!」



俺が帰ってきたことに気づくと途端にあたふたする咲。


…まあさっき俺、全部見られたもんなあ…。


付き合うとか告白するより前に…裸見られることになるとは…。


俺だって、びっくりだ。



「あ、あの爽太っ、さっきはごめん…!」


「いいって。風呂入ってこいよ。」



俺はあたふたする咲をとくに気にしないふりして、そういった。


まあ…あれは不可抗力だし、あとで突っ込んでもかわいそうだしな。


なにしに来ていたのかは気になるけど。


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