ただの幼なじみじゃいられない!



「「いただきまーす。」」



2人で顔の前で手を合わせると、ずるずる、と同時に勢いよく蕎麦をすすった。


冷たい食べものが喉に通るって、気持ちいい。


なにより、咲が作ったっていうところがいい…!



「うまい…。」


「へへ、おいしいね!」



俺の言葉に照れたようにはにかんだ咲が、かわいい。



「あたし、お蕎麦茹でるセンスあるかも!」


「…なんだそりゃ。」



と、思ったら急に意味のわからない発言。


どんなセンスだよ、それ。


自分を煽てすぎだから。


バカな咲に、ふっと笑みがこぼれる。


< 181 / 267 >

この作品をシェア

pagetop