ただの幼なじみじゃいられない!
「んー…。」
爽太は唸って、でも起きない。
いつもよりも、はね散らかってるサラサラの髪の毛。
ぐっしゃぐしゃだあ。
「今も寝顔、かわいい…。」
昔と変わらない。
まつげ長いし肌きれいだし、なんだか女の子みたい。
爽太のかわいい寝顔につい心が動いてしまい、ふふっと笑ってしまった。
…でも、起きてくれないと困るなあ。
「そーたーっ!」
さっきより大きな声で、さっきより少し強めに背中を叩いて、爽太を起こそうとした。
「…んんっ。」
爽太がまた唸った、その瞬間…。