ただの幼なじみじゃいられない!



「わっ!」



ベッドで寝ている爽太に突然腕を引かれて、あたしは爽太が寝ているベッドに倒された。


そしてそのまま、ベッドの上でぎゅうっと抱きしめられた。



「そ、爽太…っ」



隙間なく密着している体…。


こんなに強く抱きしめてるくせに、気持ちよさそうに寝息を立てている爽太…。


寝てる、の…?



「やっ…。」



は、恥ずかしい…!!!


爽太の髪のいい匂いがする。


後頭部と背中にまわった腕や、密着してる上半身はがっしりしててたくましくて…。


あたしは爽太の腕の中から脱出しようと思ったんだけど。


ぎゅーって強く抱きしめられていて、脱出できなくて。


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