ただの幼なじみじゃいられない!



すると、あたしの髪の毛が爽太の頬をかすったらしく、かゆかったのか爽太は顔を歪ませた。



「んー…。」



と、また唸りながら。


今度は爽太の目がゆっくり開いた。



「………さ、き?咲っ!!?」



爽太は起きるなり驚いた表情で大声を出して、自分の腕に閉じ込めてるあたしを見て目を見開いた。


その叫び声と一緒に、あたしは爽太からぱっと離された。



「は、な、なんで俺のベッドに咲が…!え…??」


「そ…爽太の、バカぁーっ!!」


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