ただの幼なじみじゃいられない!



そんなの、大人になった爽太に慣れれば、どうってことはない。


あたしだって、大人になってるはずなんだから。


そんなのきっと、簡単だよ。


そんなことばかり考えて、あんなに観たかったはずの恋愛映画もあまり頭に入らなかった。


おかげで、なんとなく話がわからないまま、映画は終わってしまった。



「意外とおもしろいもんだな、恋愛ものも。」



映画館を出て、爽太と2人で駅前のショッピングモールを歩く。


爽太は昨日映画にあまり興味がなさそうだったけど、意外と楽しんで観ていたみたい。



「で、でしょっ?すごいドキドキしたでしょ?」


< 197 / 267 >

この作品をシェア

pagetop