ただの幼なじみじゃいられない!
「ごめんね、爽太。すぐよくなったみたい。」
胸の痛みはすぐに治まって、日陰に移動して少し休んだら目眩もなくなった。
爽太は、すぐそこの自動販売機でミネラルウォーターを買ってきてくれた。
あたしはそれを受け取り、膝の上に抱える。
そしてふたりで、木陰で休憩した。
「ほんとに、大丈夫なのか?」
「うん!ありがとう。…少し休んだら、ショッピンしたいな。」
爽太は安堵した様子で、こくりと頷いてくれた。
受け取ったミネラルウォーターのキャップを開けて、ゆっくり口に含んだ。
暑い日に冷たいお水を飲むのって、気持ちいいなあ。