ただの幼なじみじゃいられない!
さっきみたいな胸の痛みは不思議とすぐ消えてしまって。
…最近よく、胸の痛みを感じるけど…。
爽太のことを考えると…特に。
なんだろうなあ、アレ。
なにもわからないあたしには、疑問止まりだった。
木陰で、爽太とあまり観れなかった恋愛映画の話を適当にしていると…。
「あれ、咲ちゃんと…新居くんー?」
「あっ!みなみちゃん!遥ちゃん!」
木陰で休んでいたあたしたちに声をかけてくれたのは、あたしと同じクラスの子達だった。