ただの幼なじみじゃいられない!
爽太はあまり関わったことがない子たちみたいで。
誰だろう、というような表情を浮かべて首を傾げている。
「暑いねー。2人でお出かけ?」
ハンドタオルで顔を仰ぎながらみなみちゃんがあたしに問いかけた。
「暑いね。うん、映画観たんだあ。」
「わあ、そうなんだ!ていうか、ふたりお似合いだね〜!」
少し頬を赤らめた遥ちゃんがあたしたちふたりを交互に見て目を輝かせた。
お似合い…って。
あたしたち、そんなんじゃないのになぁ。