ただの幼なじみじゃいられない!
「じゃあ、また学校でねー!!」
「うん!気をつけてね!」
あたしたちに笑顔で手を振ってくれた2人に、あたしも手を振り返す。
急げ急げ〜!と言いながら、みなみちゃんたちは走ってあたしたちのもとを去っていった。
「咲のクラスメイト、か。」
「あ、うん。みなみちゃんと遥ちゃん。」
やっと口を開いた爽太。
「へえ〜、そうなんだ。」
自分から聞いたのに…特に関心もなく爽太はまたミネラルウォーターを口に含んだ。
“ふたりお似合いだね〜!”
なんとなく、そのひとことが頭の中でリピートする。