ただの幼なじみじゃいられない!
この2日間で普段の習慣が全部吹っ飛んでしまったのか、あたしは。
歩き進まないあたしに気づかず、爽太はどんどん前を歩く。
「ま、待って〜。」
置いてかれちゃう。
爽太の背中を、小走りで追いかけた。
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「おっはよ〜!咲!」
「おはよう〜、佳奈!」
いつもあたしより先に学校に着いている佳奈は、必死に今日の小テストの範囲を暗記していた。
佳奈は勉強熱心だから、いつも成績が良い。
あたしは…まあ、成績はぼちぼちって感じかな。
あたしがわからないところは、佳奈がいつもわかりやすく教えてくれる。