ただの幼なじみじゃいられない!



この2日間で普段の習慣が全部吹っ飛んでしまったのか、あたしは。


歩き進まないあたしに気づかず、爽太はどんどん前を歩く。



「ま、待って〜。」



置いてかれちゃう。


爽太の背中を、小走りで追いかけた。




________




「おっはよ〜!咲!」


「おはよう〜、佳奈!」



いつもあたしより先に学校に着いている佳奈は、必死に今日の小テストの範囲を暗記していた。


佳奈は勉強熱心だから、いつも成績が良い。


あたしは…まあ、成績はぼちぼちって感じかな。


あたしがわからないところは、佳奈がいつもわかりやすく教えてくれる。


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