ただの幼なじみじゃいられない!
あたしは、昨日とおとといの出来事を佳奈にぜーんぶ話した。
爽太の家に泊まったこと、お出かけしたこと…胸がもやもやすること。
佳奈は小テストの勉強そっちのけで、ときどき相槌を打ちながら、真剣に聞いてくれた。
なんだか、勉強の邪魔をしてしまったかもしれない。
少し佳奈に申し訳ないと思った。
「…______っていうわけでね。」
話し終わると、佳奈の顔はなんだか…明るくなった。
「っへぇぇー!爽太のやつ、やるねぇ〜っ!」
腕を組んで、爽太に感心したようにうんうんとひとりで頷く佳奈。
…なにを、だろう。