ただの幼なじみじゃいられない!
「まあ、あいつ…爽太もここまで待ったんだもんね〜。感心感心。」
「佳奈…?」
「咲、あたしからはまだ詳しいことは言えないから。自分で自分の気持ち、まずは探って気づきな。」
「………。」
真剣な表情で、どこか諭すような口調であたしの目を見つめた佳奈。
佳奈は、なにか知っているの…?
あたしは知らない、爽太のことを。
爽太のこと、佳奈は知っててあたしは知らない。
なんで、いやだ…。
あたしが爽太のこと、1番になんでも知っていたいよ。
だってあたしは…。
そう思うとまた胸がきゅうっと締め付けられた。
…______ああ。