ただの幼なじみじゃいられない!
なんで前から胸がドキドキしてたのか、なんて。
そんなの、簡単だった。
あたしかヒロと付き合っていたときと同じ…ううん、それ以上のこの胸の高鳴りは。
爽太に…ドキドキしていたからなんだ。
「うう〜…佳奈ぁ、あたし…爽太が好き…。」
「はいはい。わかってるわよ、そんなの〜。」
「うう…っ」
「もー、泣かないの。目腫れちゃうでしょっ!」
ごめんね佳奈。
朝からこんなに泣いて。
佳奈は口調はちょっと冷たかったけど、ずっとずっと、優しく背中をさすってくれた。