ただの幼なじみじゃいられない!



好きじゃない、か…。


爽太の言葉が、頭の中で反芻した。


まるで頭が金槌で殴られたように…痛い。


_____ははっ…。


そう、だよね…。


あたしはその場で、床にぺたんと座り込んだ。


なによ、最初からわかってたことじゃん…。


爽太は、いろんな女の子をとっかえひっかえする遊び人だって…。



______爽太はただ、あたしがフラれたから幼なじみとして優しくしてくれただけ。



あたしたちふたりの間に恋とか…そういう感情は…なかったんだ…。


ううん。


爽太には、そんなものなかったんだ…。


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