ただの幼なじみじゃいられない!
9th Story*すれ違い
*爽太side*
「………………。」
…やってしまった。
俺は______とんでもないことをやってしまった…。
ちくしょう…。
ただ悔やみながら、咲が…俺の好きな子が走り去った廊下を呆然と見つめた。
くそ…っ…なんで咲が…。
よりによってこんなときに…。
“好きじゃ、ねぇ”
きっと咲は、俺の言葉を聞いていた。
もちろん…そんなもん本心で言ったんじゃない。