ただの幼なじみじゃいられない!
俺は突っ伏した上半身を起こして、後頭部を掻きむしった。
「あー…。」
全然、なかったわけじゃない。
むしろ、めちゃくちゃダメージでかい。
だけど、言えねえよな。
こんな情けねぇこと…。
「どうしたんだよー?咲ちゃんとなんかあったのかよー」
「うっ…。」
雄哉…いつものことながら察し良すぎかよ…。
「まあお前が落ち込むときって、だいたい咲ちゃん絡んでるしな。」
「そうだっけ…。」
でも言われてみれば、そうかも…しれない。
雄哉には、きちんと話そう。
「なにがあったんだよー?」
「あー…さっきなんだけど…。」