ただの幼なじみじゃいられない!



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キーンコーンカーンコーン…



授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。


はあ…帰るか…。


落ち込みすぎて、午後の授業はいつもより不真面目に受けた。


先生の話なんか、ひとことも聞いちゃいない。



…俺が変わらねぇと、咲とはもう______…ダメかもしれない。



ちゃんと、咲に謝んなきゃな。


でも、なんて言ったらいいんだ…?


…俺の正直な気持ちを…咲に伝える。


それしかねぇ。


教室をあとにして、一人で歩く廊下。


いつもは咲とふたりで並んで歩いていた廊下…。


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