ただの幼なじみじゃいられない!



自分の教室から出てすぐ咲のクラスをのぞいたけど、中に咲はいなかった。


やっぱり…あんなこと聞かれてちゃあ、待っててもくれねぇよな。


本当にちゃんと今日、謝りに行かなきゃな…。


なんていう?ただ単に悪かった?


ちゃんと理由も言わなきゃだよな?


咲が好きだって、伝えねぇと。


でもそしたら咲への俺の気持ちがとうとう………



そんなことを悶々と考えてると………。



バシィっ!!!!



っと、背中に凄まじい痛みが走った。



「いってぇ!!?」



その衝撃に思わず大声を出した。


いったい誰だ…?


くるっと後ろを振り返ると………。


鬼の形相でこちらを睨みつけている………佳奈がいた。


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