ただの幼なじみじゃいられない!



「咲、いったいどうしたの?」


「………っ」


「爽太のところに、行ったんだよね?…あたし結構今、びっくりしてるんだけど。」


「ひっく…あのね…。」



咲が爽太に告白したのなら…この様子で帰ってくるのはおかしい。


なにかあったんだよね…咲?


泣きながら、咲はゆっくり話してくれた。


そして、咲が話し終わる頃には、あたしははらわたが煮えくりかえっていた。


あいつ…爽太のやつ〜〜〜!!!



「あ…たし、爽太に告白しに行こうって…思って会いに行ったのに…告白する前に…ふぇ…ふられちゃった…。へへ…。」



痛そうに、鼻を赤くしてにへっと笑った咲。


全然…笑えないわよ。


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