ただの幼なじみじゃいられない!
「…馬鹿男……。」
「当たり前よ!この馬鹿男!」
すでにあたしが2人のことについて知っていたって、爽太は別にビックリしたりしない。
あたしは、情報が早い方だし。
特に、咲と爽太のことに関しては。
あたしはふたりの共通の友人だし。
それに、昔から爽太の気持ちはわかっていたからね。
「咲が、どんな思いしたかわかってる?」
「………………。」
あたしの問いかけに対して、俯いてなにも言わない爽太。
どこか悔しそうに、唇を噛み締めているのがわかる。
はあ。
…さらに腹立つわ!!