ただの幼なじみじゃいられない!
「爽太…くる、しいよ…っ」
ほっ、本当にきつく抱きしめられすぎて。
さっ酸素…が欲しい。
「咲…咲ごめんな。」
「え…?」
爽太の腕の中に閉じ込められたまま、頭上から降ってきたいきなりの謝罪にびっくりした。
爽太の胸に顔を埋めたまま、耳を澄ました。
「俺、ちゃんとお前の気持ち考えられてなかった。」
「………。」
「あんな言い方してもお前が傷つくだけだって。俺、わかってなかった…。」
あんな言い方…その言葉を聞いて、少し肩が震えた。