ただの幼なじみじゃいられない!
爽太に想いを伝えることがあたしにとってなによりも、大事。
「…は、え…?」
当の本人は、見るからにとても驚いている。
「咲が、俺を…?」
「うん…こんなあたしのことを、小さい時から思っててくれて、ありがとう…。爽太、大好きっ!!」
ぽかーんとあっけにとられている爽太にあたしは勢いよく抱きついた。
爽太の男の人っぽい筋肉質の身体、男性ものの香水の香り、それがすべてあたしのもの。
気持ちを伝えたらその後どうすればいいのか、悩んでいたけど。
あたしは、これからずっと爽太と一緒にいたい。
「…あたしと、付き合って…?」
もじもじしながら、真っ赤な顔になりながら、頑張ってそういった。
「…あーもう、そんな顔…反則…。」