ただの幼なじみじゃいられない!



爽太も顔を赤くして、また顔を手で覆った。


そんな爽太の手をどかして、また見つめ合う。


爽太はそのどかされた手で、あたしの手のひらを握った。



「咲…俺と、付き合って下さい。」


「はい…!」



あたしたちはにこりと微笑んだ。


お互いにゆっくり、顔を近づける。



「咲、好きだよ。」


「ん…っ」



静かに、重なりあった唇。


世界で一番幸せなキスだと思った。


爽太、大好き…。




END



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