ただの幼なじみじゃいられない!
急に名前を呼ばれて、後ろを振り向く。
俺を呼んだのは、何度か2人で遊んだことのある咲と同じクラスの女子だった。
申し訳ないが、名前は思い出せねぇ。
てか…咲の前で呼び止められるとか…最悪だ。
「あーっと〜…」
「なになに爽太?あたしのクラスまで来て。久しぶりにあたしと遊びたくなったぁ?」
咲が俺の目の前にいるのに、その女は咲に邪魔、とでもいうように、ずいずいと間に入り俺の方に近寄ってくる。
咲は、困惑した表情でそろそろと遠ざかっている気がする。
そしてお構いなしに俺の腕や肩にベタベタと触る。
俺を誘うように、自分の体を押し付けてくる女。
こいつ、ボディタッチが激しすぎる…。
俺は、お前に会いに来たわけじゃない。
うざったいけど、女にこうやってされるのも、俺の今までの行いのせいだよな…。
今更ながら、反省。