ただの幼なじみじゃいられない!
「いいよ爽太?あたし今日空いてるよ〜♩朝まで一緒にいようよ!」
待て、こいつ…勝手に話を進めるなよ。
俺にベタベタしてくる女の後ろで、顔が引きつっている咲。
はあ、咲の俺への印象がますますマイナスになっちまう…。
とか後ろ向きなこと考えてる場合じゃなかった。
今の状況を変えなくては。
「…いい。」
ボソッとつぶやいた言葉。
目の前の女や、咲にも聞こえていたようで。
「「え?」」
2人同時に、俺を見て不思議そうな顔をした。