ただの幼なじみじゃいられない!
「な、なんなのよ…!もー知らないわよ、爽太なんかっ!!」
ノリが悪い俺に怒ったんだろう、その女はドスドスと歩いて俺のもとから立ち去った。
はあ…あいつ、粘り強かったな…。
まあ俺が悪いんだけど…。
肉食女子って感じで、俺はなんだか体力が削られた気がする。
女がいなくなると、咲が再び俺の近くに寄った。
咲はなんとも不思議そうな顔で俺を見上げて首を傾げた。
「爽太…どうしたの?」
「どうもしてない。」
「ど、どういうことなの?」
「なにが。」
「その…もう、遊ばないって…。」
「そのままの意味だよ。」