ただの幼なじみじゃいられない!



爽太とこんなふうに話すのは結構久しぶりだけど、意外と話が弾む。


中学生まで、男の子の中で爽太が一番の友達だと思ってたいた。


爽太とは、気が合う方だと思う。


小さい頃から一緒でお互いのことをよく知っていたのもあるし。


しばらくろくに会話していなかったのに、まるでその空白の期間なんてなかったことのように普通に接することができている。



…それに、まるであたしがフラれたのを慰めてくれるように、爽太が次々と話題を持ちかけてくれる。


なんだろう、優しい…じゃん。


爽太のおかげで家に着くまでの約20分間、会話が途切れることなく、楽しく過ごせた。



「咲、また明日な。」


「うん、また明日ね。」


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