ただの幼なじみじゃいられない!
中学生の頃とか、爽太の方がねぼすけさんだった気がするんだけど!
「じゃあな!!」
「あっ、ちょっと!爽太!」
あたしが呼び止める声を無視して、爽太はあたしの家の斜め前の自分の家へ駆け出して騒がしく中に入っていってしまった。
…なに、このあたしに有無を言わさない…どこか強制的な感じは。
……まあ、別にいっか。
登校するのは普段いつも1人で、他の子と一緒っていうわけじゃないし。
今日は朝からいろいろあって疲れちゃったし、とりあえず家に入ってゆっくりしよう。
気分を切り替えて、あたしも家へと帰った。