ただの幼なじみじゃいられない!
「咲ーっ!!」
「あ、佳奈。おはよう!って、わぁ!?」
教室に入ると、小学校からの親友の佳奈があたしに駆け寄ってきた。
そして、いきなり思いきり腕を引っ張られる。
昔からの友達だから、爽太ももちろん佳奈のことを知っている。
「咲…あんた、爽太と付き合ったの!?」
「…へっ?!」
教室へ着くなりいきなりとんでもないことを言い出す佳奈に、あたしは驚いた。
朝から佳奈は、なんでそんなに興奮してるの?
ていうか、なんでそんな話になってるの!?
爽太と付き合うなんて、そんなことあるわけないよ!
「な、ないない!付き合ってないよ!」