ただの幼なじみじゃいられない!
3rd Story*優しさ
*咲side*
「おはよう、爽太!」
「おはよ。」
今日も朝、爽太と一緒に学校へ向かう。
あれから約2週間、あたしは毎日爽太と登下校している。
なんだろう。
なんか爽太といると気が紛れるというか、一緒にいてやっぱり楽なんだ。
元彼のヒロのことも、あんまり思い出すことがなくなってきた。
失恋の心の痛みも、既にもうほとんどなくなっていた。
爽太との、当たり障りのないくだらない会話が結構好きなんだ。
話が尽きないのも、一緒にいて楽なポイントの一つかも。