ただの幼なじみじゃいられない!
「なんか咲も、楽しかったみたいだったよ〜?」
「お、マジか。」
咲が楽しんでくれたなら、なによりだ。
たしかに昨日の咲は、すごく楽しそうだった。
それは伝わってきた。
…まあ俺も、楽しかったし。
「このまま頑張れば、ガチで付き合えるかもね?あたし、なんだかんだ応援してんだから!あんたのこと!」
「………。」
確かに昔から、佳奈は咲とのことになるとなにかと協力してくれたっけ。
そうだ。
雄哉だけじゃなくて、こいつも応援してくれている。
「咲もあんたもバカでじれったいけど。あんたたちがくっつくの、あたし結構楽しみなのよね。」
…はあ?
俺は別にバカじゃない。
…咲はバカだけどな、咲は。