私の思い~きっかけとタイミング~
そんな井上さんの姿を見て、失礼かもしれないけど可愛いと思ってしまった。

「井上さんでも緊張するんですね~。」

私はわざと茶化すように聞いた。

「案外新田さんは意地悪なんだな。」

フッと井上さんが笑う。

「私は会社の井上さんしか知らないので、そんな緊張している姿が意外です。」

私は笑いながら、微笑む。

「新田さんの俺の印象ってどんな感じなの?」

改めてそんな風に聞かれて、私は考える。

「とっても仕事が出来て…。仕事に厳しくて…。」

私の口からぽろぽろと思っている事が零れ落ちる。

「いつも井上さんが行ってしまった後は、女子社員が騒いでて…。」

あっ、そう言えば。

「私お休みの日にデートしている井上さんを見かけた事が有ります。」

思わず声にしてしまった。
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