私の思い~きっかけとタイミング~

「あれ?」

そのカフェから出て来たのは…。

楽しげなその笑い声。

「森崎先生?」

私は思わず声の方を振り向いた。

顔はうろ覚えだったが、その声はちゃんと覚えている。

ついでにあのすらっとした白衣姿も。

見たイメージは病院でのそのままの姿だ。

車ですれ違う時は見えないそのシルエット。

当然今日は白衣姿ではないが。

「あなたは…。」

森崎先生も気が付いたようだ。

その森崎さんのそばには、可愛い女の子がきょとんとしている。

あら…、デート中でしたか。

これはとんでもない所に出くわしてしまったな。
< 128 / 382 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop