私の思い~きっかけとタイミング~
「あれ?」
そのカフェから出て来たのは…。
楽しげなその笑い声。
「森崎先生?」
私は思わず声の方を振り向いた。
顔はうろ覚えだったが、その声はちゃんと覚えている。
ついでにあのすらっとした白衣姿も。
見たイメージは病院でのそのままの姿だ。
車ですれ違う時は見えないそのシルエット。
当然今日は白衣姿ではないが。
「あなたは…。」
森崎先生も気が付いたようだ。
その森崎さんのそばには、可愛い女の子がきょとんとしている。
あら…、デート中でしたか。
これはとんでもない所に出くわしてしまったな。