私の思い~きっかけとタイミング~
あっちは男連れ。
まだ電話で話しただけで、ちゃんと会っても居ないのに…。
最悪だ。
俺が今までの女にして来た事の罰なんだろうか。
はぁ…、俺は溜息をつく。
「森崎先生、もしかして私と一緒にいる所を見られたの…、まずかったですか?」
津田は申し訳なさそうに聞いてくる。
「イヤ、それは関係ないよ。きっと俺が悪いんだ…。」
そう言いながら俺はトボトボと歩き出す。
その様子に気が付いた津田は慌てて走って来て、俺に追い付いた。
そして何か言いかけようとしたが、それを俺は遮った。
「悪い。ここで解散していいかな。」
俺は津田にそれだけ言って歩みを速めた。
「はい。今日はお付き合いして頂いてありがとうございました。」