私の思い~きっかけとタイミング~
誰か来る予定があったのだろうか。
本当に美味しくて、私は食べ過ぎてしまったようだ。
お腹が苦しい。
「ねぇ、美紗ちゃん。」
お腹が満たされて満足そうな山本先生が口を開いた。
その横で皿の多くが空になり、また別の意味で満足そうな奥様も同じ表情で私を見ている。
「美紗ちゃんに今彼氏は居るの?」
私はあまりに山本先生らしくない質問に驚いた。
「えっ?」
「だからさ、恋人…居るの?」
言い方を変えられても、聞かれている事は一緒なんですけど。
「…今は居ないですよ。」
私はさらっと返事した。
すると今度は奥様が聞いてきた。