私の思い~きっかけとタイミング~
「とにかく昼休みが終わっちゃうわ。」

そう言って綾子さんはフリースペースへ移動する。

私もお弁当を持って後を追う。

「ねぇ、美紗ちゃん。」

綾子さんは向かい合って座った私を見る。

「何があったか分からないけど、自分に正直にね。無理をするのは良くないと思う。」

私はもう一度綾子さんに頭を下げた。

「ありがとうございます。またゆっくり聞いて下さいね。まだ自分にも分からない事が多すぎて…。」

私の言っている意味が綾子さんにはちゃんと伝わったんだろう。

「話せる時が来たら、家に泊まりにおいでよ。」

そう言ってくれた。











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