私の思い~きっかけとタイミング~
次の日の朝。

いつもの場所で、恵太さんの車とすれ違う。

恵太さんは手を挙げて笑っていたように見えた。

私は頭を下げる事しか出来なかった。

ダメだ。

これだけで嬉し過ぎる。

知らずに息を止めていたようで、その反動で大きく息を吐く。

会社に着いて、私は自分のデスクに座った。

「おはよう、美紗ちゃん。」

前のデスクから綾子さんが声をかけてくれた。

「おはようございます。」

私も挨拶を返した。

「今日は大丈夫?」

綾子さんは念押しをして来た。

「はい。肉じゃが作らせてもらいます。」

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